『思い込みに支配されやすい前頭葉。楽な方向に動かす操体法で前頭葉を開放する。』

操体法の施術を初めて受けられる方が驚かれることは、楽な方向に体を動かすと体が緩むということです。

簡単な操体法の施術をやってみましょう。椅子に座った姿勢で右膝・左膝と足踏みした時にどちら側の膝が楽に上がるか比べます。楽な側に自分の手を置き、軽くおさえながら楽な側の膝を上げ、反対側の足は踏むように動かします。4~5回繰り返して比べると左右の動作で差がなくなり動きが楽になります。(動画IV. 座って仕上げの操体法参照)これは脳から筋肉に偏って出されていた「緊張しなさい」という情報が、拮抗する反対側の筋肉の働きを強めることでニュートラルな状態に戻ったためと考えられます。 … 続きを読む

コラム「一番大事な時間、目覚めの顔マッサージ。」「顔の浮腫みが老化を早める。」

 『動画で見る操体法「毎日を元気に気分よく」第2部 お目覚めストレッチ』から

 政治家のおじさん方の顔を見ると、面の皮が厚いな!と思いますが、不機嫌な人ほど顔の浮腫みと深い皺が気になります。 … 続きを読む

コラム 「所作(しょさ)を見直せば、身体(からだ)が変わる。」

『動画で見る操体法「毎日を元気に気分よく」第3部 生活動作を見直す』を見ていただきたいのですが、私はリハビリの為の特別な運動時間ではなく、毎日の生活動作を見直すことが、体を治すリハビリになり、体を守る予防運動になると考えています。 … 続きを読む

気持ちよく目覚めることが、良い睡眠をつくります。免疫力を朝の時間に準備する。

 朝から機嫌が悪く、周りに毒を撒き散らすように自分の機嫌の悪さを伝えてしまう態度の人がいます。そのことが自分の免疫力を下げることにつながっていることに気づいてはいないと思います。では、なぜ彼は、彼女は、朝から機嫌が悪いのでしょう。

 人間の自律神経の働きは交感神経と副交感神経の働きに分けられます。眠っている間は副交感神経が働きを強め、例えば内蔵のように、あなたの無意識のうちに働いている臓器の活動を活発にしています。それに対し交感神経は目覚めて活動している間に働きを強め意識的に働く体をスムーズに動かせるようにしています。
自律神経の働きはONとOFFではありません。時間帯によって、交感神経が少し活発に働いている時は、副交感神経はちょっと遠慮して働く感じです。 … 続きを読む

21時は魔法の時間。「読み聞かせは、子供の話を聞く時間。」

 息子が小学6年生になるまで、夜9時には寝室に行き読み聞かせをしながら寝るようにしていました。3歳くらいには絵本を読んで、毎日同じ絵本をリクエストされました。新しい絵本があっても、お気に入りが最初の本です。ここには人間の学習本能がみられます。同じ物語を何度も聞くことで、言葉を覚え、意味を理解し、感情を理解します。
 また、日によっては、布団に入るなり急におしゃべりが始まります。保育園での出来事を話し始めます。楽しかったこともあれば、嫌だったことも話します。 … 続きを読む

シルバーカーに頼る前に、二本杖で歩いてみよう。

 高齢になりシルバーカーと呼ばれる手押し車を押して歩く方を見かけます。スーパーマーケットでも買物カートを押して歩くと楽だなと感じた方も多いかと思います。
 体重をハンドルに押しのせて歩くシルバーカーは、膝や腰の負担も減り楽です。けれども運動量を減らす原因にもなります。押して歩きますから体は前傾姿勢になります。前傾姿勢になると自然と膝を少し曲げて歩くようになります。腹筋や太ももの筋肉をしっかり使う歩き方ではありません。前かがみの姿勢が普段の歩き方として定着し、絵に描いたような高齢者ができあがります。 … 続きを読む

ノルディックウォーキングという、すばらしいバランス回復の習慣。

2002年頃からノルディックウォーキングを毎朝していますので20年近くの日課になりました。始めたころは二本の杖で歩いている人はほとんどいませんでしたので、足でも痛めたの?スキーの練習?などと言われましたが、この頃やっと社会認知されたようです。

本格的なノルディックウォーキング用のポールもあれば、スキーストックのような持ち方で使うポールウォーキング用のポールもありますが共通の話としてご紹介します。

きれいな歩き方は(動画で見る操体法 第3部 生活動作を見直す > III. 歩き方)を参考にしていただきたいのですが、ノルディックウォーキングのポールを使うことでのメリットをご紹介します。

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膝の裏から水が溜まる。膝関節を守るリハビリ運動。

前回のコラム変形性膝関節症の続きになります。膝に水が溜まったと聞かれたことはありませんか。歩行痛が続くので整形外科に行くと水が溜まっていますと言われた経験がある方も多いと思います。(参考:「番外編:膝に水がたまる初期症状の改善、膝の疲労の改善」)

膝関節内に炎症があると関節内の滑液が異常に増えます。自分で確認するには膝を伸ばし膝の皿(膝蓋骨)を触ると皿の周りがブヨブヨし膝の皿が浮いている感じになっています。多く溜まっていると歩行時の痛みが強くなりますので水を抜いてもらうことになります。

しかし、そこまで症状が進む以前に前兆があります。

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