コラム 「所作(しょさ)を見直せば、身体(からだ)が変わる。」

『動画で見る操体法「毎日を元気に気分よく」第3部 生活動作を見直す』を見ていただきたいのですが、私はリハビリの為の特別な運動時間ではなく、毎日の生活動作を見直すことが、体を治すリハビリになり、体を守る予防運動になると考えています。

 生活動作の基本は、立ち方・座り方・歩き方です。生活動作を所作とも言います。

 茶道・華道の所作は武道の所作に通じる動きですので、意識した動作で無駄や隙が無い美しい立ち居振る舞いです。物を大事にする動き方でもあり、体を守る動き方でもあります。

 日常生活に茶道や武道の所作を取り入れ、意識した丁寧な動き方を心がけることで、あなたの体はリラックスしながら良い姿勢が保てることを発見します。丁寧な所作を心がけることで、物との付き合い方も人との付き合い方も変わると私の経験が教えてくれます。

 人間の行動は、前頭葉の知識と意識に支配されていて、固定観念に支配されやすい傾向がありますが、固定観念は無意識の脳の領域の支配を絶えず受けています。丁寧な所作を続けることが、あなたが感じる外の世界を広くし、無意識の意識に良い働きかけをすると私は考えます。