10歳前からある変形性膝関節症の兆候。

10歳前から変形性膝関節症の兆候があると言うと、高齢者の加齢による疾患の代表「変形性膝関節症」にそぐわないように感じられると思いますが、私が小学生の交通安全ボランティアで毎朝子どもたちの歩き方をチェックしていると、入学した1年生の頃から6年生になるまで歩き方の癖が抜けない子が多くいます。つま先だけで歩く子もいれば、靴の外側だけが減るように歩く子、つま先が極端に内側か外側に向いている子もいます。運動の不得意な子なのかと思い聞いてみると意外に運動好きの子が多く、運動が苦手だから歩き方にも癖があるというわけではありません。面白いことに親子の歩き癖は似ていることが多くあります。

4人に1人の児童に偏平足があるとの統計がある現代では、その歩き癖は20歳代になっても30歳代になっても意識して直す努力をしなければ直りません。意識すれば何歳からでも直すことは可能です。( 動画で見る操体法 第3部「生活動作を見直す」

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交通事故のむち打ち症を治せないわけ。

交通事故やスポーツ障害でむち打ち症(頚部捻挫)の症状を訴え来院される患者さんは多くおられます。数年十数年前の症状を発端に長く痛みを繰り返す方もおられます。

一般的な治療では頚部や背部の電気治療とマッサージ、ストレッチ指導などで患部を中心に施術治療されますが、一向に治らず初期の辛い疼痛や頭痛がおさまった程度の症状で治療をやめられた方が多くみられます。また3ヶ月程度で自賠責保険会社や医師・理学療法士から症状固定を説明され疼痛や運動痛が残ったままで治療をあきらめた方も多いと思います。

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人間はお尻の大きな猿である。

「50肩もお尻の筋肉を鍛えて治す。」

人間はお尻の大きな猿である。マークローランズの著書「哲学者が走る」の中に出てくる格言です。猿人の仲間で二足歩行をする人間だけが大きなお尻を持っています。お尻の筋肉が、安定した二足歩行を可能にする重心移動のかなめになっていると言えます。

また骨盤の上に安定した姿勢で背骨を立たせるためにも、上下前後左右斜めとあらゆる方向に作用する骨盤内外の臀部の筋肉はかなめになっています。

お尻の筋肉が大事なことを実証するこんな例があります。

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