膝の裏から水が溜まる。膝関節を守るリハビリ運動。

前回のコラム変形性膝関節症の続きになります。膝に水が溜まったと聞かれたことはありませんか。歩行痛が続くので整形外科に行くと水が溜まっていますと言われた経験がある方も多いと思います。(参考:「番外編:膝に水がたまる初期症状の改善、膝の疲労の改善」)

膝関節内に炎症があると関節内の滑液が異常に増えます。自分で確認するには膝を伸ばし膝の皿(膝蓋骨)を触ると皿の周りがブヨブヨし膝の皿が浮いている感じになっています。多く溜まっていると歩行時の痛みが強くなりますので水を抜いてもらうことになります。

しかし、そこまで症状が進む以前に前兆があります。

膝の歩行痛や屈伸痛を感じ始めたころには、膝裏を触るとコリコリするしこりのような膨らみが確認できます。本来は膝の裏側は膝窩と言って窪んだ感じになっていますが、水が溜まり始めると膝裏の靭帯が圧迫されコリコリしたしこりを感じるようになります。膝裏に強く水が溜まり瘤状になるとベーカー嚢腫と呼ばれる症状になります。正座や座位で膝窩神経が圧迫されると座骨神経痛のように太ももの裏側に痛みを感じることもあります。

動画で紹介している「番外編:膝に水がたまる初期症状の改善、膝の疲労の改善」は、ご自分で膝関節内の余分な水を外に出す膝関節のリハビリ運動になっていますので、膝が重いなと感じることがある方はお試しください。