青学陸上部の箱根駅伝での活躍でお正月だけは駅伝スポーツ観戦の方も多くなったと思います。また青学陸上部の練習などの紹介番組もありその秘密を垣間見ることができます。
青学陸上部の強さの秘密は何かを考察すると全ての競技練習に活かせる秘密が見えてきます。
第一にはケガをさせない練習。言うのは簡単ですがトップアスリートを目指す練習量でケガをさせない練習は全体の練習メニューよりは個々人の自覚が重要視され、理解しながら練習するという絶えず考える姿勢が求められます。まめなストレッチングで疲労を蓄積させないルーチン。トラック外周に設けられているオフロードトラックを走る練習は走り癖を直すための大事なルーチン練習です。普段の歩き方から始まる体幹姿勢を保つ意識もフォームをつくっていくために欠かせません。バランストレーニングは日々個々人のすき間時間トレーニングによるものでしょう。
青学陸上部のフォームを見ると、つま先は前を向き、左右の足幅は5㎝程度を保ち、腕の振りは肩甲骨の動きを柔らかく肘を後ろに振ることで腕が左右へ無駄に広げず上半身の無駄な捻りをつくらないフォームになっています。
第二に明確な自分の目標。陸上は個人競技です。世界の記録よりも先ずは自分の記録目標を達成する努力が重要です。そこに個々人の達成感が生まれ、考える練習の積み重ねが理論的試行の力をつけ自分に合った練習方法やフォームをつくっていきます。
第三に継続して陸上を楽しむ気持ちを持たせることです。第一第二のことから自分自身が成長していく喜びを持つことができれば社会人になっても陸上を楽しめる人になり、その中から良い教育者・指導者も生まれるでしょうし彼らにとってスポーツが人生の支えになることだと思います。そのことの引き継がれる歴史が彼ら青学陸上部の明るく前向きな強さの秘密かもしれません。