「百回噛めば薬になります」と百歳まで元気でおられた敬愛する橋本武先生がおっしゃっていたことを思い出します。考えてみれば食事をするときに、嚙み砕くという行為は自分の意志ですが、唾液が出る現象は不随意神経の働きですので消化器系の働きだと言えます。これは素晴らしい発見です。例えば呼吸という現象は無意識でも呼吸し意識的にも呼吸できることで自律神経の働きを意識的に働きかける唯一の方法であると紹介されることが多いのですが、咀嚼(そしゃく)すること食事を良く噛むことも唾液を多く出すことで不随意運動である消化器系に意識的に働きかける唯一方法であると言えます。しかも食事の質を選び旨味のある食事を良く咀嚼することで胃の負担を減らし小腸が喜ぶ食事をすることで腸内細菌も安定し腸内ホルモンバランスも良くなり体全体の機能的協調性を高めることができます。発生学的には腸をつくる神経細胞から脳が分化したと言われます。脳がつくるホルモンはすべて腸内環境でもつくられると言われています。腸活という言葉の意味はますます深いものがあるなと考えます。
息食動想竹栄接骨療院のブログ
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