脱水症状は筋肉を傷める。舌を観察し脱水症状を予防する。

この頃の温暖化気候は急に暑い日がやってきますね。暑さに慣れる前は熱中症や脱水症状になりやすいと気象庁も注意を呼びかけます。
脱水症状は筋肉から水分を減らします。運動中作業中に筋肉がつる感じや痙攣を引き起こすことがありますが、運動や作業中の急激な脱水症状は筋肉がオーバーヒートしたような状態になり突然に激しい筋肉の痛みが出たり動けなくなったりもします。車のエンジンモーターの冷却機能が壊れると突然止まる現象に似ています。また強い脱水症状を伴って筋肉を傷めると深部筋に至るまで痛め治り難くなる傾向があります。軽度の脱水症状で運動や作業を継続していてギクッリ腰や筋挫傷を起こすことも多くあります。
このような脱水症状を予防するためには水分補給が必要ですが自分が脱水症状の傾向にあるのかはわかり難いものです。
そこでおすすめするのは舌の観察です。舌は筋肉です。しかも唯一外から水分量を目で見て観察できる筋肉です。皆様にもシチズンサイエンスで参加いただきたいのですが、朝昼晩と鏡で舌の表面を見て縦や横に皺が深くなっていないか観察してください。健康な状態の舌は薄いピンクで深い皺はありません。もちろん個人差はありますからご自分の舌の状態を観察することが基準になります。浅い皺で慢性的な軽度の脱水症状の方から高齢で外出も少なくなり筋肉量が減っている方ではクレーターの様に深い皺になり舌の表面も乾いている場合もあります。
脱水症状の観察で手の甲の皮膚をつまんで戻らないと脱水気味とか爪を押して離したときにすぐに血流が戻らないと脱水気味などありますが、そのような状態はすでに気分が悪くなっている脱水症状や熱中症を発症している可能性が高くあります。予防的にはご自分で舌の状態を毎日観察しておくことがおすすめです。